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1981年8月16日(獅子座)神戸出身。東邦出版に勤務するフットボールジャンキーな編集長・中林良輔による多角的サッカー日記。カントナとゴッドファーザーをリスペクトし、心のクラブはマンU。
by takeoverproject
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だって多感な高校生ですし、
高円宮杯。正式名称:第16回全日本ユースサッカー選手権大会。

「このピッチは世界へ続いている……。」

のキャッチフレーズのもと、クラブユースも高校サッカーもひっくるめて日本で一番強い18歳以下のチームを決めちゃおうじゃないか!という大会です。

急激に10代の日本サッカーの力関係が高校サッカーからユースに移行しつつある現在の日本。これは母国イギリスでは当たり前のことであり、早熟のスター選手をたくさん輩出する南米でも当然の流れです。それでも高校サッカーで3年間汗を流し、国立を目指した人間としてはアッという間の高校サッカーの衰退は見たくない。まだ10年、20年は進化するクラブユースに対抗するように進化し、成長し、食い下がってもらいたい。個人的には。

そんななか、この大会で唯一高校サッカー界からベスト4に残ったのがおなじみの「ESPERANZA(希望)」を背中に背負った我が同郷、滝川第二高校。通称・滝二。残りの3チームは前回大会覇者の広島ユース、今年のユース大会を制したヴェルディユース、そして札幌ユース。なんとしても滝二に高校サッカーの意地をみせてもらいたいところ。

が、結果は札幌ユースとヴェルディユースが決勝に進出し、滝二と広島ユースは敗退。毎度の審判問題まで言及はしたくないので詳しい結果は各ネットやスポーツ紙をご覧ください。

……残念ですね。16回目の開催とはいえ、しっかりと明確な形で大会が組織されはじめたのは2003年から。その決勝の組み合わせは2003年こそ優勝・一船、準優勝・静学という高校サッカー上位常連の2校ですが、2004年は優勝・広島ユース、準優勝・磐田ユース。そして今回が札幌ユースとヴェルディユースの決勝戦。

ただ、この結果は単なる力の差だけではなく、モチベーションの差もあるのではないでしょうかね?高校サッカーの頂点はあくまで冬の選手権であって、高円宮杯ではない。
それに高校サッカーはいわば学校の花形です。とくに共学なんかは毎試合女子がたくさん応援しにきて、学校中からちやほやされるわけです。そんな高校サッカーの連中と比べて決して劣らない、むしろより勝っていたからこそユースに入った選手たちは同学年や後輩の女子からの応援なんかはなく、未来のクラブを背負う選手の卵としてサポーターから厳しい目で応援されるわけです。全部が全部そーいうわけでもないですが、どの都道府県でもこーいう傾向は高いと思いますよ。そりゃ、クラブユース側の選手はモチベーション高いですよね。同世代の花形を鍛え抜いた実力でぎゃふんと言わせられるわけですから。
……と、ちょっと人間くさい視点で今大会の結果を考察してみました。だって多感な高校生ですし、案外そーいう要素も大きいかもしれませんよ。

余談ですが、僕の高校2年の時、その数カ月後の高校選手権で全国大会第3位の(現ジェフの)結果を残した林を擁する滝二を破り、ヴィッセルユースの追撃をかわし、神戸市リーグ戦優勝を飾ったのはちょっとした自慢です。てへ。
by takeoverproject | 2005-10-08 23:05
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