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1981年8月16日(獅子座)神戸出身。東邦出版に勤務するフットボールジャンキーな編集長・中林良輔による多角的サッカー日記。カントナとゴッドファーザーをリスペクトし、心のクラブはマンU。
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人生の選択の成否
専門学生時代、学校を辞めてアメリカ村のショップ店員になりたいと告白した友人をクラスメイトみんなして止めるという出来事があった。そのとき僕は「彼のことを考えると辞めさせてあげるべきじゃないのか?」とひとり反発した。結局その彼はみんなの意見を聞き入れたのかはわからないけれど、踏みとどまってみんなと一緒に卒業し、カメラ撮影やパソコンスキルなどいろいろな専門技術を持ったやり手のアメ村のショップ店員となった。あのとき踏みとどまったから今の彼がいる。

3年ほど前、共にフットサルチームを運営し、義兄弟と呼ぶ3人の中のひとりが仕事でシンガポールに行きたいと考えていると告白し、僕は「せっかくフットサルほかいろいろ充実してきたところなのになぜ海外?」と一瞬躊躇した。が、もうひとりの居残り組みの義兄弟の「すげーじゃん!行ってこい!日本のことは俺らに任せろ!」という即答を聞いて、そうだよなと納得した。現在シンガポールに旅立った彼は素敵な奥さんとやりがいのある仕事とともに充実した毎日を送っている。あのとき旅立ったから今の義兄弟がいる。

僕自身は、専門学生時代に1年間スペインへサッカーと語学を勉強するために留学したいと考えたとき、すでにサッカー界で編集者として活躍する先輩に「編集者になりたいなら留学なんてせずにすぐにでも東京に出てくるべき」と一喝され、納得し、留学を断念した。そして現在日本語しか話せず欧州に一度も足を踏み入れたことのないまま人生27年目だけどとても充実している。あのとき踏みとどまったから今の自分がいる。

結局、人が悩んで悩んで悩んだ末に出した答えに間違った選択というものはないのだと思う。もし間違った選択だと感じるならそれは結論を出したあとの努力が足りなかったから。大事なのは出した結論を「もし……しておけば」と振り返らず、前を向いてポジティブに前進すること。そうすればどんな選択をしたとしてもそれは後々良い選択であったと感じられるんじゃないかと。

誰かに人生相談されたとき、僕は「俺ならこうする」「俺はこう思う」「俺はこうしてほしい」と仮に自分の考えを伝えたとしても、最終的に出てきた結論がどんな選択であれ、それが全力で考えた結論であるなら僕はその結論を全力で応援するようにしたい。

と、そんなことをふと考えた。
by takeoverproject | 2008-10-12 01:59
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