現在スポナビにて「松永成立が教える優秀なGKの見分け方 目からウロコのGK専門講座」が掲載中。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/2010/text/201010200007-spnavi.html
そして現在アマゾンの総合売上ランキング441位、サッカー本売上ランキング1位。
思えば小学生時代の1992年、レフティモンスターと恐れられるストライカーだった中林少年が神戸ユニバーで観戦した試合で日産自動車のゴールキーパー松永成立選手に憧れを抱き、中学から突如ゴールキーパーに転向。中学時代は3年間ベンチで過ごし、高校に入ってやっと頭角を現し始めて3年時は公式戦に全試合出場。とはいえ早々にプロは無理だと諦め、それでもサッカーに関わりたいと編集者を目指した。中林良輔の人生に松永成立あり。そして2009年、編集者として満を持して松永さん本を企画、2010年担当編集として松永さんの初著書「ゴールキーパー専門講座」を刊行。
我ながらなんと完璧な流れだろう。
とはいえこんな感無量なときほど改めて自分の周囲の方々の存在の大きさに気づかされる。高校時代、決して才能に恵まれてはいないゴールキーパー中林と日々切磋琢磨しながら高め合ってくれたのが波江と玉利だった。締め切りに追われて焦りがちな編集者中林との松永さん本制作中、常に近くにいてクオリティを高めに高めてくれたのが同世代のライター北さんとカメラマン松岡さんだった。
高校2年時、バックパスの対応が苦手だったゴールキーパー中林に、練習試合か公式戦かに関わらず不要なバックパスを繰り返し、たとえ監督に怒鳴られながらでも「お前の成長のためや」と一貫してバックパスを送り続けた波江の存在がなかったら「やれることはやった」とゴールキーパーとして胸を張って高校を卒業できなかったかもしれない。
一度は編集者中林に預けた原稿を「やっぱりよく考えると“ですます調”ではなく“である調”にするべきでした」と全原稿の語尾を書き直した北さんのひたむきな向上心がなければ、松永さん本は言葉の説得力が弱まって重版まで辿り着けなかったかもしれない。
そういえば結婚式で母親に言われました。「昔から偉そうなことばっかり言ってるあんたのすごさはよーわからんけど、周りの頼りになる友達たちにだけはずっと恵まれてるな」と。
ほんとジャンキーにしろ、会社にしろ、サッカー関係者にしろ、今もそして昔も僕は周りの人間にこれでもかと恵まれ、支えられ、救われている。
片時も周囲の皆への感謝を忘れず、明日からまた精一杯フットボールな毎日を楽しもう!
いま改めてそう思う。