「オシムのトレーニング本」。
いやー今回は終盤に酷い風邪に襲われてさすがに入稿日を遅らせるべきかと悩みましたがなんとか押し込みました。内容に妥協もありません。ちょっと文字統一が甘いのはご愛嬌。。“走り込むと走りこむ”とか“引き付けると引きつける”とか、いくつか1冊の本の中で混在してたってそんなの一般読者には気になりませんし!……気になりませんよね?……気になりませんかね?……すいません。以後気をつけます。この編集者とにかく文字校正と単純作業が苦手で。。
とはいえとても良い内容です。久しぶりの売れるかどうかわからないけど日本のサッカー界のことを考えると出さなければならなかった1冊。表紙にも書いていますが本書はこれまでの日本のサッカーの常識を覆します。
ちょうど昨日、チャンピオンズリーグ準々決勝の録画を観ていて(24時から4試合観ました!!)日本で一番評価が高いと言われているアナウンサーの方の「今のシュートはひざから下の振りが早かったですね〜!」という実況を耳にしました。確かミラン×バイエルンのセードルフの先制点の場面です。本書ではそんな海外サッカーと日常的に接しているアナウンサーですら洗脳されてしまっている日本のサッカーの常識に疑問を投げかけます。「世界のトッププレーヤーはほんとにひざから下の振りだけでシュートをしていますか?」と。
指導者はもちろん、日本のサッカーに関わっているあらゆる人に読んでもらいたい。そして流行に飛び乗って何十年も変わっていない日本式サッカーの実用書を見せ方だけ変えて出し続けている出版社の皆さんにこういうサッカーもあるんですよとご提案したい。本書が目指すべきサッカーの正解だとは言いません。ただ今の日本サッカーの考え方や育成に一石を投じる本ではあると思います。
今月末発売です(はぁと)。