先週末の結婚式は新幹線の始発に乗り込みなんとか無事時間前に会場の神戸ポートピアホテルに到着。久しぶりの再会にも関わらず神戸高塚高校サッカー部メンバーの以心伝心は相変わらずで、着いた早々「どこのマフィアやねん!」というツッコミに始まり、終いには組長と命名されて落ち着きました。とはいえ友人代表のあいさつも新郎新婦はじめ参加者みんな喜んでくれたようで大成功。
そしてやっぱり昔の仲間も良いもんですね。もちろん今のフットボールジャンキーの仲間も僕にとっては特別な存在ですが、基本的に集団に属するのが苦手な僕にとって、3年間も四六時中ずっと一緒にいたメンバーというのは後にも先にも彼らのみ。
ではここで自分の中での懐古の意味を込めて想い出のエピソードを3つ振り返ります。お暇な人だけお付き合いください。
まずは総体的なエピソード。
僕らの高校のサッカー部は県内でも強豪といわれる実力があったのですが、顧問が厳しかったこともあるのか、とてもアットホームで笑いが絶えず、和気あいあいとした和やかな集団でした。ミスを指摘しあうのではなくミスをかばい合うようなチームでした。
たまに翌日が1日オフの日なんかがあればみんなで総合運動公園というだだっ広い公園に夜中忍び込み、朝までギターを片手に歌いながら騒ぎながら語りながら。
部活がある日もない日も常にサッカー部の誰かと一緒でした。
そして面白エピソード。
大事な大会の決勝戦。会場は久々に芝のピッチのいぶきの森。初夏の蒸し暑い環境の中、メンバーみな気合いが入り試合前のトレーニングにも力が入ります。そんな中、一際気合いが入っていたのがDFのノガミ。彼曰く「絶好調。今日は人生最大に高く飛べる!誰よりも高く飛べる!」とのことで、移動の際はすべてジャンプという気合いの入りよう。そしてそのノガミが破れて大きな穴の空いたフェンスを得意のジャンプで飛び越えようとしたその瞬間、高く飛び過ぎた彼の体はフェンスの上の部分に額をぶつける形で逆上がりの要領で半回転。そしてそのまま落下。結局彼はチームメイトは誰もが認める人生最大に高いジャンプをフィールドでは披露することなく、鼻血を出して鼻にはティッシュを詰め、蒸し暑い中なぜか「寒い……」とひとりブルブル震えながらチームメイトの服をたくさん着込み、試合を見るでもなくずっと俯きながら親が迎えに来るのを待ってました。ちなみに思わぬ形で主力を失い動揺を隠しきれない我がチームは当然のように神戸弘陵に破れました。もひとつちなみにノガミはケロッとした顔で翌週の練習には参加してました。
最後に感動のエピソード。
僕は一時期、より低くより早いパントキックの改良を試みたもののなかなかうまくいかず、イライラしていた時期がありました。
そんなイライラモードが頂点に達したある日。自分自身への腹立たしさもありなぜかチームメイトにも練習中に終始喧嘩腰でギクシャクムード。
練習終了後も自分の世界に入り込み、晩飯も食べずにひとり真っ暗になるまで自主練習。帰りの電車も危うい時間になりそろそろ帰ろうかと部室に戻ったところ、別にお前を待ってたわけじゃないという雰囲気は醸し出しながらも数時間も部室で待っててくれた仲間たちがいました。
ちなみにこの日の帰り、“大事な公式戦で長田高校と間違ってひとり長田工業に向かって試合に間に合わなかった”という過去を持つ天然キャラのオオタと話ながら最寄り駅に向かっていると、ふとオオタが手ぶらなことに気づく。「オオタかばんは?」「あ!」……あわやほんとに終電を逃すかという事件もありました。
あー懐かしい。そんなメンバーもいまや警察官、消防士、教師、介護士、整備士、整体師……それぞれの世界でがんばってます。
そうだ!みんなを順番に東京に招待しよう!!